精進のみを食し、生ものを食するな
人類が、太古の昔から今日まで生き続けてきたのは、自然界に存在する他のいのちを殺生しながら、その生きものたちと調和を保ってきたからです。私たち人間が、そのいのちを維持できたのは、他のいのちを遠慮なく殺生し、口にいれなければなりませんでした。 生きるために殺生し、これからも食糧として殺生し続けなければならない人間に、なぜ、お釈迦様は不殺生を説かれたのでしょう。 立派に成長した野菜が茎から切り離され […]
神仏に祈りを捧げるとき
神仏に祈りを捧げるとき、死者に思いを馳せるとき、お供えものは付き物ですね。供物といえば食物を指す場合が多いです。私たちが生きていることに感謝するとは、つまりは「食」に感謝することです。「食」はあの世とこの世をつなぐものです。 中秋の名月に月見団子をお供えする風習は今も続いています。秋は収穫期。実りの秋の訪れを告げる月に豊作を祈って捧げられるものです。 仏壇や神棚、墓に付き物のお供え。特に仏壇のあ […]
一善小行
一善小行とは、わずかでも修行を積むことで、その徳により仏の悟りの世界に近づくことができるという意味です。 実は、皆さんがお寺やお墓にお参りをすることや、自宅の仏壇にお参りするという行いの中には、五つ修行が存在しており、また同時にその修行を実践していることになります。 一、浄水(じょうすい)。清らかなお水を供えることで、自分も相手もその心が洗われ、綺麗になる布施行である。 二、仏花(ぶっか)。仏様に […]