コラム

仏壇のお手入れ方法について

【お仏壇のお手入れ】

「お仏壇は亡くなった人をお祀りするところ」と、思っておられる方は非常に多いですが、実は、お仏壇とは文字通り仏様をご安置するところです。 浄土真宗のお仏壇なら「阿弥陀如来様」が居られますが、ご本尊であるその阿弥陀如来様こそお仏壇の中心です。  ご家庭のお仏壇もお寺の本堂も極楽浄土を模した造りになっています。浄土真宗のお仏壇が金仏壇である理由もそこにあります。あのきらびやかな金仏壇は実は、極楽世界の表現なのです。
お手入れですが、金箔に関しては、触った部分は金箔がはがれます。欄間の彫刻に埃が目立つならば、柔らかい刷毛で払う程度で良いでしょう。 漆のお手入れをする布は、メリヤス生地が良いでしょう。汚れを落としたい場合は、メリヤスをお湯で湿らせて拭きますが、汚れが強い場合は、薄めた台所洗剤を使います。注意する点は、濯ぎの水分を完全に拭き取ることです。
拭き方の基本は、まず、刷毛と掃除機でゴミを取り、長手方向にします。できるだけ丸く拭かないようにします。何故なら、もし、砂があれば傷が大きくなるからです。長手方向ならば、修復が少なく済みます。 お仏壇は、湿気を好みません。湿気が多いと、漆面がカビを発生します。漆面をよく見ると白い斑点が見えるのがカビです。カビが金箔面に出る場合もあります。 この場合は、ご連絡ください。洗浄が必要です。

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